【妊活実体験】PCOSと診断された私が、糖質制限で生理周期が整った話

【妊活実体験】PCOSと診断された私が、糖質制限で生理周期が整った話 妊活、不妊治療

妊活を始めてから、最初の病院受診で私が言われた言葉は「PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)です」でした。
これまでずっと生理周期が安定せず、長くて3ヶ月ぐらい生理がこない時期もあったので、こう診断されたときは「だからか!」という感じ。
当初行った婦人科では、「PCOSは治す方法は特にない」と言われ、飲み薬と注射による排卵誘発を行いました。

しかし、妊娠できなかったため、不妊治療専門クリニックへ。
そこで言われたのは「PCOSは糖質制限で治ることもあるから、体質改善を頑張ってみませんか?」という言葉。

実際の生理周期の変化を公開

半信半疑ではじめたゆるい糖質制限ですが、結論からいうと私にはとても効果があり、生理周期が大体28〜35日にまで整いました

糖質制限を始めた2022年〜現在(2025年)までの実際の生理周期は以下のとおり。

生理周期の変化1

生理周期の変化2

生理周期の変化3

生理周期の変化4

糖質制限を始めたのは、2022年から。
この辺りは55日、58日間ぐらい生理がこない月があったりと平均して、生理周期は41日ぐらいでした。
2023年ではやや短めになり、2024年では平均33日となっています。
さらに2025年は、40日を超える月は0です。
正常な生理周期の目安は、28〜38日と言われているので、かなり安定してきたといえます。

安定するまでにかなり時間はかかっていますよね。
身体の内側から根本的に体質を改善しようとすると、どうしても時間がかかるのかなと思います。
炭水化物(とくにパンと麺)や甘いものが好きな私はストイックに糖質制限を行うのはとても大変だったため、ゆるい糖質制限を地味に長く続けていたことも、原因かもしれません。

実は、結果的には流産となりましたが、糖質制限を始めてから自然妊娠をすることもできました。その時の生理周期はぴったり28日でした。(排卵検査薬で確認)
まだまだ、子供を授かって健康に出産するという目標には及んでいませんが、やはり生理周期を整えることは妊娠率を上げるためにも重要なのだと感じます。

試してみた糖質制限方法

では、実際に糖質制限とは何をすべきかという話です。私が行っていたことは以下のとおり。

・まずは野菜から食べる
・夕飯の小麦摂取を控える
・夜の甘いものを控える(昼間はOK)
・精製食品を未精製食品に変える

まずは野菜から食べる

いきなり糖質(炭水化物)から食べないように意識します。
サラダがあればサラダから。お味噌汁があればお味噌汁からなど、いきなり糖質をとらないうようにしています。
糖質から食べると血糖値がいきなりぐんと上がってしまうためです。
実際に血糖値のあがり具合をその都度測っていたわけではないので、効果があったのかはわかりませんが、気休め程度に行っていました。

夕飯の小麦摂取を控える

また、夕飯は基本的に和食としています。
パスタや、焼きそば、ピザといった小麦を多く含むメニューは避けています。
その理由は、和食の方が血糖値の急上昇を抑えやすいためです。
パスタや、焼きそば、ピザなどのメニューは主食(炭水化物)だけになりやすく、食物繊維などの他の栄養素が不足しやすいです。
ミネラルや食物繊維といった栄養素は糖質の吸収を緩やかにします。
食物繊維は海藻や根菜などに多く含まれ、和食メニューの方がこれらを取り入れやすいことに気づきました。
何しろ、和食だとお味噌汁を作り置き、メインとなる魚や肉を調理し、そこへ納豆や豆腐、きんぴらなどをプラスするだけなので、簡単というメリットがあります。

私は朝やお昼は気にせず小麦は食べています。
朝食や昼食後は、夜に比べると身体を動かすのでエネルギー消費があります。
身体を動かすことである程度は血糖値を下げることができるので、食べる場合は夜よりも日中がおすすめです。

夜の甘いものを控える(昼間はOK)

同様の理由で、甘いものを食べる場合も、夜よりも日中に食べることを意識しています。(甘いものを完全に断つのは無理でした)

精製食品を未精製食品に変える

精製食品とは簡単にいうと、栄養素や食物繊維が取り除かれ加工されたもの。
食べやすく美味しいですが、ミネラルなどが不足しているために、血糖値を急激に上げてしまいます。
自炊の際は、以下のように変更しています。

・白米→玄米、または白米にもち麦を混ぜる
・小麦のパン→全粒粉パン
・小麦のパスタ→全粒粉パスタ、とうもろこしパスタ、ひよこ豆パスタ
・白砂糖→ラカント、きび砂糖

外食の際は、気にせず食べています。

PCOSになぜ糖質制限が効果があったのかを考えてみる

糖質制限をすることで生理周期が整ったのはなぜでしょうか?
それは「インスリン抵抗性」が関係しているせいだといわれています。
インスリンとは、血糖値を下げるために分泌されるホルモンのことですが、PCOSの人はインスリン抵抗性がある人が多いようです。
インスリン抵抗性があると、インスリンが体内で効きにくく、過剰に分泌されてしまいます。
インスリンを出して血糖値を下げようとしているのに、なかなか血糖値が下がらないため、分泌量を増やしてカバーしようとしてしまうのです。

なかなか血糖値が下がらないだけではなく、インスリンの過剰分泌は男性ホルモンの産生を促す働きもあるといわれています。
男性ホルモンが過剰になると、卵胞の発育を妨げやすいため、排卵障害になりやすく、結果として生理周期が乱れてしまうことがあります。
そのため、糖質制限により血糖値を上げないように意識することで、排卵を阻害する一つの原因を取り除ける可能性があるのです。

PCOSの人は「メトホルミン」と呼ばれる、血糖値を下げる効果のある薬を処方されることもあります。
このことからも、PCOSの改善と血糖値には大きな関わりがあることがわかりますね。

体は少しずつ変化する

半信半疑で糖質制限をしていたため、ストイックにやっていたわけではありません。
しかし、ここまで自分の体に大きな変化があったのはとても驚きました。
根本的な体質改善は時間がかかります。

ですが実体験から、PCOSの人が糖質制限をやる価値はあると感じます。
妊娠はゴールではなく、健康に出産し元気に子育てをすることが目標です。
糖質制限は、生理周期が整っただけでなく、生理痛の軽減、ニキビがなくなるなど、体に嬉しい変化がたくさんありました。

これらのストレスが減ることで、前よりも格段に体の調子がいいと感じられるのです。
最初のうちは「何も変化がない」「食生活がメチャクチャな人でも妊娠できているのに、私のしていることって意味あるの?」と何度も思いました。

しかし、気づくと「生理が何ヶ月もこない」ということがなくなり、それまでで考えられないぐらい順調に生理がくるようになりました。
私のようなゆるい糖質制限では時間がかかりながらも、少しずつ身体に変化が起こります。
完璧にしなくても大丈夫です。

私から言いたいことは「数ヶ月試してみて変化がなくても、諦めないでほしい!」ということ。
人間はすぐに変化が出るといわれているものに、飛びついてしまいまい、時間がかかるものに挑戦することを拒みます。しかし、何年もかけて作られてきた身体が、数ヶ月の食事改善ですぐに変化するわけがありません。

長い目で見て、ストレスがない程度に続けることが大切です。

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